スペインの年越しは何するの?
こんにちは!りょーです(@pawnspanish)
皆さまは年越しどのように過ごしましたか?
家族と?ガキ使を見て?それとも神社へお参りに?
日本の皆さんはいろいろな過ごし方があると思いますが、ここスペインでは家族と年越しを過ごすことが一般的で、その際にぶどうを食べる習慣があります。
今年はスペイン人の友人の家へお邪魔したので、記事にしました。
年越し前・スペインの一般家庭の過ごし方
年越しに食べた食べきれない食事達
5人分全部食べるっていうわけではなく、テーブルいっぱいに食事を並べることで見た目重視◎、残すことを前提にしているので、全然残してOK
でも、日本人スピリットととしては残すことが悪なので、毎年死ぬほど食べているのが現状。 pic.twitter.com/vVXejfWdQt— りょー@🇪🇸×ブロガー×日本語教師 (@pawnspanish) 2019年1月2日
スペインでは年越しは家族で過ごす習慣があります。
カウントダウン前に家族で一緒に晩御飯を食べます。その際には食べきれないほどの食事がテーブルに並べられ、これでもかって程食べ、飲みます。
こういった家族で過ごすという習慣があるので、家族がスペインにいない人達は、家族の元で過ごす友人などに招待され、一緒に過ごしたりします。
もちろん、私はスペインに住んでいるため家族はスペインにいないので、毎年、友人に招待され、友人宅で過ごしています。
ただ、ちょっとびっくりするスペインの文化は1人で年越しを過ごすことは可哀そうと思う風習があるみたいで、
よく年末はどう過ごすの?と聞かれ一人と答えると
えー!可哀そう!!私のうちへ来てください!!
と言われることが多々あります。
知らない人と年末を過ごすのは私にとってきついので丁重にお断りしていますが、
スペインではこういった一人で過ごすという事はよろしくないと思う傾向があるみたいです。
じゃあ、家族で過ごさない人はどうするの?

友人と過ごすけど、家族がいない場合は日本と同じようにパーティーをしたり、飲んだりします。
中にはスペイン・マドリードのプエルタ・デ・ソル Sol広場へ行ってみんなでいわったりもします。
マドリッドの中心部Sol広場の鐘が年明けと同時に鐘が鳴り、テレビで中継をしているので、多くの人がこの広場に行き、人でごった返します。
その光景はまさに人がゴミのようだ。がピッタリです。
しかし、Sol広場にいる人たちの大半はスペイン人ではなく、外国人がほとんどです。
Sol広場
7時でこんないっぱい。
12時にはどうなっちゃうの😳 pic.twitter.com/fsDtjHqynx— りょー@🇪🇸×ブロガー×日本語教師 (@pawnspanish) 2018年12月31日
地元民はスリや危険なことが多いので、自宅で家族と一緒にテレビ中継でブドウを食べるのが一般的です。

ここの広場の鐘が鳴ります。カオスです・・・w
年越しの過ごし方【ぶどうを食べる】
上記で記述したように、年越しカウントダウンになるとSol広場の鐘が12回鳴らされ、テレビでその光景を中継されます。
この鐘に合わせて12粒のブドウをテレビを見ながらほおばります。
12粒のブドウを食べ終わるとFeliz Año!!フェリス・アーニョ(あけおめ)と言って家族・友人でハグ・握手をして祝います。
ツイッターでその様子を撮ったので、ご覧になってください。
スペインのカウントダウンは12粒のぶどうを食べ、食べ終わったらみんなでハグ・握手して祝います。
今年は動画を撮ってみました。
アングルが悪くて、友人メインになってますが
スペインの文化を知って貰えたらなと。12の鐘の前に準備の鐘があるんですが、その鐘で食べようとして怒られました😅 pic.twitter.com/rw4iJMtjlh
— りょー@🇪🇸×ブロガー×日本語教師 (@pawnspanish) 2019年1月1日
最初はみんなで数を数えながら食べているのに、口に入らなくなって途中から数えなくなっていますw
鐘の前に準備の鐘が4つほどあるので、このタイミングを間違えるとすべて失敗します。
私は間違えて友人に怒られています。
【起源】なぜ12粒なのか
なぜ12粒のぶどうを食べるんでしょうか。
理由は、
1年12か月のそれぞれの幸運を祈るためとされています。
日本にも除夜の鐘の文化があり、煩悩の数だけ鐘が鳴り煩悩を払うって意味ですが、
日本は嫌なものを払う
スペインでは幸運を呼ぶ
二つの国で行うことが全然違うので面白いですね!払うか・幸運を呼ぶか私は今年は幸運を呼ぶことになりますね!笑
日本では108の煩悩を払う細かさですけど、スペインでは月単位の幸運という細かい国とおおざっぱな国の二つの個性が出てる気がします。
スーパーでは種や皮がついていない12粒入りのぶどう缶なんかも売ってたりします。
なぜぶどうを食べるの?
そもそもなぜぶどうなのか。ほかの食べ物でもよかったんではないかと疑問が生じます。
理由は、
一般的には1909年にブドウが大豊作で余ってしまったため、、ブドウ農家が幸運を呼ぶ12粒のブドウを売り始めたのがきっかけだそうです。
そして、このブドウをた食べる習慣が定着し、今ではスペインの文化を語るには欠かせないスペインの年越しの習慣となっています。
さらに、スペインはワインがとても有名な国で、ぶどうという果物はスペインにはなくてはならない存在となっています。
そういった文化背景が重なり、ぶどうを食べる習慣が定着したと考えられています。
100年以上もこの文化が続いており、ブドウ農家は万々歳ですね!
人気のスペインの年越し家族
先ほど書いたように準備の鐘がいくつかあり、さらにはスペインの家庭では家で過ごすことが一般的と書きました。
そのため、テレビのカウントダウンを見ながらぶどうを食べるので、チャンネルをカチャカチャ変えてしまうと、今何個めの鐘かわからなくなってしまいます。
その失敗例の家族がこちら
なかなか面白い動画です。
解説すると、カウントダウンを行っているチャンネルではなく、CMをやっているチャンネルをカチャカチャ変えすぎて、始まっていることに気づかない状態です。
やっとカウントダウンを行っているチャンネルにたどり着いたのに、準備の鐘だと思って、気づいたら年が明けてしまったという動画です。
私も初めてスペインでこのブドウを食べる習慣を体験した際にはパニックになりました
鐘が鳴っているのがわからなくなり、みんなで食べ過ごしてしまう家族w
結局一気にみんなで食べちゃうという結果にw
スペインで新年を迎える方やスペインの年明けに興味がある方は挑戦してみてください。意外と難しいですが、楽しいですよ♪
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