今回のインタビュー記事は
アンダルシアに住んでいるお布団@ど田舎スペインワーホリ (@tonarino1ofuton)
実際にワーキングホリデーを利用して働いている方です。
- スペインで働く事とは
- スペイン人の働き方
さらにスペインで働く点で必要な事などを重点的に書いてくれています。
仕事を探す事は難しいと他の記事でも書きましたが、運よく働くことができたとして、それから何が必要になるのか
働く上でどういった考え方が必要なのかを書いてくれています。
スペインで働く。
というテーマですので、ワーキングホリデーを利用して働きたい方は有益な記事となっています。
スペインで働くということ・自己紹介
現在アンダルシア地方のアルメリア県に住んでいます、お布団と申します。
今年の8月からワーキングホリデーでスペイン滞在中です。
スペインは日本人にとっても人気の観光地かと思いますが、アルメリアは他の地域よりも知名度がなく日本人は殆どいません
(現に、私が住んでいる町で私以外の日本人が住んでいるというのは聞いたことがありません)
そんな私が何故アルメリアでワーキングホリデーを思い立ったのか
今回この場を借りて書かせていただきたいと思います。
スペインでワーホリを決めた理由
大学でスペイン語を少し勉強しており、それがキッカケで2014年の10月にバレンシアに半年間の語学留学をすることになりました。
初めての海外での生活、学校での勉強、足を伸ばしてヨーロッパ周遊…大変なことも勿論有りましたが、沢山の思い出ができた場所になりました。
またスペインに戻ってきたいという気持ちが自然と芽生えましたが、帰国後は大学の授業に追われ、卒業後は地元の北海道にUターン就職をしたので東京に行くことすら難しくなってしまい、スペインへ帰ることなんて夢のまた夢になっていました。
2017年のワーキングホリデー締結を知り絶対に行こうと決めていましたが、
何せスペインには仕事がない。
貯金は大前提、行くからには仕事を決めてから行きたい…と悶々していました。そんな中、スペインでの仕事の目処がアルメリアの方でたまたま立ったことで決意が固まり、渡西。
現在に至ります。
私の仕事について
現在、私はご縁があって9月から週6日、1日4時間ほどケーキ屋さんで働いています。
仕事内容は掃除、接客、品出し、ケーキ作りなど、その他何かあれば何でもやっています。
毎日のルーティーンや仕事のコツ、常連さんの顔や名前など様々な事を覚えつつあり、大変ではありますが楽しく仕事をさせてもらっています。毎日爆音でフラメンコ音楽や歌謡曲が流れている職場に日本人は、私1人のみ。
なので勿論スペイン語を日常的に使って仕事をしているのですが、
これが思ったよりも100倍大変でした。
私のスペイン語力はお世辞にも高いとは言えません。
出された指示が分からなくなる時がありますし、お店に来たお客さんの話が分からず迷惑をかけてしまうこともあります。
スペイン語で苦労している外国人を雇ってくれる場所なんて早々ありません。
ワーホリに来る前に少しでも語学力に磨きをかけるのを強くお勧めします。
仕事探しはインターネット or 紹介が鉄板
スペインでは多くの人が職を求めています。
EU統計局の発表によると2019年8月のEU28カ国全体の失業率は6.2%ですが、スペインは13.8%と加盟国中で最も高い数値となっています。
前年の失業率が15%なので改善に向かっているようですが、依然として厳しい状況です。
(参考https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/10/d5b40dd3badf34fc.html)
そんな中でどのようにして仕事を探しているのか。現地の友人数人にインタビューすると、インターネットやアプリを利用しての就職活動、知り合いからの紹介という答えが帰ってきました。
確かに私自身、人からの紹介の機会がスペインでは強い印象があります。
インタビューをした中では、最初に仕事に就いた友人が知人2人を店に紹介し2人も職を得たという回答がありましたし、現に私も同じ手段で仕事に就いています。
また、入ってから1週間ほどのWhatsAppのグループ経由でも求人が回ってきたこともあります。
本当に
いつ、どこからチャンスがやってくるか分かりません。
現地のコミュニティに所属したり、友人を作ったりと繋がりを作るのはスペインへの理解を深めワーホリを充実させるだけではなく、様々な場面でそれが強みになるという面もあるのではないでしょうか。
スペインで働く上で必要だと感じた事
個人的観点からになりますが、スペインで働く上で大切だと思うことがあります。
語学力と郷に入れば剛に従う精神、そしてあまり心配しすぎないという事です。
語学力については前述しましたが、
”何故もっとスペイン語を学んでこなかったのか”
という点を本当に後悔しています。
また、当たり前ではありますがスペイン語が出来ないと中々採用してもらえません。
スペイン語ネイティブが必死で仕事を探している中で、言葉に不自由な外国人が同じ土俵に立って仕事を探すのは本当に難しいです。
仕事をする上で、生活する上でコミュニケーションは非常に重要ですので、ワーホリをしたいと思った時点で少しずつでも勉強に取り組むのがベストだと思います
スペイン語を勉強する際に使ったアプリを貼っておきます
などスペイン語学習を手軽に始める事ができる色々なアプリもあるので
是非お気に入りを見つけてください!
郷に入れば郷に従え精神についてですが、生活をしているとスペインと日本、考え方や捉え方が違うことが少なからずあると思います。
仕事上でもそれは同じで、未だに葛藤がある部分もありますが、その度に”ここは日本ではない”いう事を自分自身に言い聞かせています。
良い意味でも悪い意味でもいかにスペインに適応するかというのが、仕事でも私生活でも重要なのではないかと思います。
文化の違いで戸惑うのではなく、それを楽しめるようになればストレスフリーに日常を過ごせるようになり、気持ちに余裕が自然と生まれてきます。 最後に、心配しすぎないという点です。
よく私は職場の方に、
”君は心配しすぎだよ。問題ない、大丈夫”
とよく声をかけられます。
大なり小なり心配する部分が仕事をしていると毎日どこかであるのですが、細かい日本人的な観点で私が心配している多くのことを同僚や上司は気にしていません。
勿論彼らは仕事に責任持って取り組んでいますが、必要以上の細かな心配をしていないのです。
ああそうか、
と納得することもあれば、
何故これが大丈夫なの!?
と衝撃が走ることもありますが、心配しすぎても意味がありません。
スペインではちょっぴり大らかに仕事が出来ると捉えてやっていくと、気持ちが楽になってより楽しく仕事が出来ると思います。
これからワーホリでしたいこと
私のワーホリの残り期間は約7ヶ月。
長いようであっという間に過ぎ去ってしまうことと思います。
1日が職場と家の往復で終わってしまうことがどうしても多いのですが、せっかくスペインにいるのだから引きこもらずにフットワークを軽くしていきたい…!
目下の目標は、自転車を買って町をくまなく回ることです。
少し足を伸ばしますが、現地のインテルカンビオにも参加してみたいと思っています。
私が住む町はマドリッドやバルセロナ、バレンシアみたいな便利な都会ではありませんが、スペインの田舎暮らしを体験できるなんて中々ない機会です。
帰国まで田舎暮らしを目一杯楽しみたいと思います!
最後に
この記事を読んでくださった方の中にはワーホリに行くかどうか迷っている方もいらっしゃるのではないかと思います。時間やお金、仕事、帰国後について…色々悩み、私も行くべきかどうか迷った時もありました。
ですが、ここに来た事に後悔はありません。
“チャンスの神様には前髪しかない”とはよく言いますが、本当にあの時決断して良かったです。
18歳以上30歳以下、1度しか申請できないワーキングホリデービザ。
勉強するも良し、旅行するも良し、自由に1年間滞在できるのはこのビザの最大のメリットです。
実現に向けて様々な壁はありますが、時間をかけて準備するとハードルがより下がって決断もしやすくなるかと思います
(私はワーホリを決めてから2ヶ月しないで申請しなければいけなかったので、本当に何もかも準備不足でした)
ワーホリに来て良かったと思う人もいれば、そうではない人もいるので絶対に来た方が良いとは言えないですが…
どちらにしても人生を振り返った中で、きっと五本指に入るぐらい記憶に残る時間になります。
私の記事が少しでも判断材料になれたのなら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回の記事はいかがでしたか
スペインで実際にワーキングホリデーを利用して働いている方なので、スペインでの仕事内容や仕事において必要な考え方がリアルで、
日本での働き方とスペインでの働き方の違いや、スペインで働く際のスペイン語の習得するの重要さをスペインで実際に身をおいている観点から書いていただいているので
実際、私もスペインで働いている身としてうなずける内容でした。
他の方のインタビュー記事もありますので、そちらも合わせて参照ください
ほかにもスペインの情報やスペイン語について記事を書いています。
ツイッターでもいろいろ発信しているので、フォロー登録してもらえると更新の励みになります。
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