スペイン旅行10日間の完全ガイド：費用からおすすめプランまで

スペインは、情熱的なフラメンコ、美味しいタパス、壮大な建築物など、魅力あふれる観光地として世界中から旅行者を惹きつけています。
10日間という期間は、スペインの主要都市と観光スポットを効率よく巡るのに最適な日数なんですよ。
初めてのスペイン旅行でも、計画をしっかり立てれば、マドリード、バルセロナ、アンダルシア地方など、多彩な魅力を堪能できます。
この記事では、スペイン旅行10日間のモデルプラン、費用の目安、効率的な移動方法など、旅行計画に役立つ情報をご紹介していきましょう。

スペイン旅行10日間の魅力
1. スペイン旅行を10日間で楽しむメリット
2. 旅行前に知っておくべきスペインの基本情報
10日間のおすすめ旅行プラン
スペイン旅行10日間の費用と予算
スペインでの移動手段
スペイン旅行の準備と持ち物
まとめ

スペイン旅行10日間の魅力

スペインは、ヨーロッパの中でも特に多様な文化と歴史を持つ国として知られています。
イスラム文化とキリスト教文化が融合した独特の建築様式や、地方ごとに異なる食文化など、一度の旅行では語り尽くせない魅力があるんです。
10日間という期間は、スペインの多様性を体験するのに理想的な日数といえるでしょう。

スペイン旅行を10日間で楽しむメリット

スペイン旅行を10日間で計画するメリットは、主要都市をじっくり観光できることにあります。
7日間では少し駆け足になってしまう場所も、10日間あれば余裕を持って訪れることができますよ。
また、現地の生活リズムに合わせた旅行が可能になるため、スペイン特有の昼食後のシエスタ（昼寝の時間）や、夜遅くまで続く食事文化も体験できます。
さらに、主要都市間の移動に高速鉄道AVEを利用すれば、効率的に観光地を巡ることができるんです。

スペイン人の食事時間は日本と大きく異なります。
昼食は14時頃、夕食は21時以降が一般的です。
この時間に合わせて行動すると、より本場のスペイン文化を体験できますよ。

旅行前に知っておくべきスペインの基本情報

スペイン旅行を計画する前に、いくつかの基本情報を押さえておきましょう。
スペインの通貨はユーロ（€）で、時差は日本との間に-8時間（サマータイム期間は-7時間）あります。
公用語はスペイン語ですが、観光地では英語も通じることが多いですよ。
気候は地域によって異なりますが、一般的に地中海性気候で、夏は暑く乾燥し、冬は比較的穏やかです。
特に夏のアンダルシア地方は40℃を超えることもあるため、訪問時期には注意が必要です。

ベストシーズン：春（4〜6月）と秋（9〜10月）
観光ビザ：日本国籍者は90日以内の観光目的であればビザ不要
電圧：230V（コンセントはCタイプ）
チップの習慣：あり（サービス料が含まれていない場合は5〜10%程度）

10日間のおすすめ旅行プラン

スペイン旅行10日間で効率よく観光するためには、事前にしっかりとした計画を立てることが大切です。
以下に、主要都市を巡る10日間のモデルプランをご紹介します。
このプランは、マドリード、バルセロナ、アンダルシア地方（セビリア、グラナダ、コルドバ）を訪れる内容となっていますよ。

1日目〜3日目: マドリードと周辺エリア

1日目：マドリード到着・市内観光
マドリードに到着したら、まずはホテルにチェックインして休息を取りましょう。
時差ボケを考慮して、初日は無理のないスケジュールがおすすめです。
午後からプラド美術館周辺を散策し、レティーロ公園で緑豊かな景色を楽しむのがいいでしょう。
夕方からはソル広場やマヨール広場などの中心部を歩き、タパスバーで軽く食事を楽しむのもおすすめですよ。

2日目：マドリード市内観光
2日目は本格的にマドリード市内を観光します。
午前中はプラド美術館でゴヤやベラスケスの名画を鑑賞し、午後はソフィア王妃芸術センターでピカソの「ゲルニカ」を見学するのがおすすめです。
王宮や大聖堂も見逃せない観光スポットとなっています。
夜はフラメンコショーを鑑賞するのも良いでしょう。

3日目：トレド日帰り観光
マドリードから電車で約30分のトレドへ日帰り観光に出かけましょう。
中世の面影を残す旧市街は、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
トレド大聖堂やエル・グレコ美術館、ユダヤ人街などを巡り、中世スペインの雰囲気を堪能できますよ。
夕方にはマドリードに戻り、グラン・ビア通りでショッピングを楽しむのもいいですね。

マドリードの美術館は入場無料の時間帯があります。
プラド美術館は月〜土の18時〜20時、日曜・祝日は17時〜19時が無料です。
予算を抑えたい方は、この時間帯を利用するといいでしょう。

4日目〜6日目: バルセロナの魅力を探索

4日目：マドリードからバルセロナへ移動・市内観光
高速鉄道AVEでマドリードからバルセロナへ移動します（所要時間約2時間30分）。
バルセロナに到着したら、まずはランブラス通りを散策し、ボケリア市場で地元の食材や軽食を楽しみましょう。
午後はバルセロナ大聖堂やゴシック地区を歩き、夕方からはバルセロネータビーチで地中海の景色を眺めるのがおすすめです。

5日目：ガウディ建築巡り
バルセロナといえば、ガウディの建築物が外せません。
午前中はサグラダ・ファミリアを訪れ、午後はグエル公園でガウディのカラフルなモザイク作品を鑑賞しましょう。
カサ・バトリョやカサ・ミラなど、パセオ・デ・グラシア通り沿いのモデルニスモ建築も見どころです。
これらの人気スポットは事前予約が必須なので、計画的に訪れることをおすすめしますよ。

6日目：モンセラット日帰り観光
バルセロナから電車で約1時間のモンセラットへ日帰り観光に出かけましょう。
奇岩が連なる山岳地帯にあるモンセラット修道院は、カタルーニャの聖地として知られています。
ロープウェイで山頂まで上がれば、壮大な景色を楽しめますよ。
午後にバルセロナに戻り、カタルーニャ音楽堂やピカソ美術館を訪れるのもおすすめです。

バルセロナではスリや置き引きが多いので注意が必要です。
特にランブラス通りや地下鉄内では貴重品の管理に気をつけましょう。
ショルダーバッグは体の前で持ち、リュックは前掛けにするなどの対策を取ることをおすすめします。

7日目〜9日目: アンダルシア地方の美しさ

7日目：バルセロナからセビリアへ移動・市内観光
国内線でバルセロナからセビリアへ移動します（所要時間約1時間30分）。
セビリアに到着したら、まずはカテドラル（大聖堂）とヒラルダの塔を見学しましょう。
その後、アルカサルを訪れ、美しいムデハル様式の建築と庭園を楽しみます。
夕方からはサンタ・クルス地区の迷路のような小道を散策し、フラメンコショーを鑑賞するのがおすすめですよ。

8日目：グラナダ観光
セビリアからバスでグラナダへ移動します（所要時間約3時間）。
グラナダの最大の見どころは、言うまでもなくアルハンブラ宮殿です。
イスラム建築の最高傑作と称されるこの宮殿は、必ず事前予約が必要となります。
アルバイシン地区からの夕暮れのアルハンブラ宮殿の眺めは絶景ですので、ぜひ訪れてみてくださいね。

9日目：コルドバ観光・セビリアに戻る
グラナダからバスでコルドバへ移動します（所要時間約2時間30分）。
コルドバでは、メスキータ（モスク・大聖堂）を見学しましょう。
イスラム教のモスクの中にキリスト教の大聖堂が建てられた独特の建築物です。
その後、ユダヤ人街やローマ橋を散策し、午後にはセビリアに戻ります。
セビリアでは、スペイン広場やマリア・ルイサ公園を訪れるのがおすすめです。

アルハンブラ宮殿のチケットは数ヶ月前から売り切れることがあります。
スペイン旅行を計画したら、まず最初にアルハンブラ宮殿の公式サイトでチケットを予約することをおすすめします。
特に夏季は競争率が高いので注意が必要ですよ。

10日目: 帰国前に訪れるべき場所

10日目：セビリアから帰国
最終日は、セビリアからマドリードへ高速鉄道AVEで移動し（所要時間約2時間30分）、マドリード・バラハス国際空港から帰国の途につきます。
時間に余裕があれば、マドリードで最後のショッピングを楽しんだり、お土産を購入したりするのもいいでしょう。
スペインならではのオリーブオイル、ワイン、ハモン（生ハム）などは人気のお土産ですよ。

マドリード：プラド美術館、レティーロ公園、王宮
バルセロナ：サグラダ・ファミリア、グエル公園、ランブラス通り
セビリア：カテドラル、アルカサル、スペイン広場
グラナダ：アルハンブラ宮殿、アルバイシン地区
コルドバ：メスキータ、ユダヤ人街

スペイン旅行10日間の費用と予算

スペイン旅行10日間の費用は、旅行スタイルや時期によって大きく変わりますが、ある程度の目安を知っておくと計画が立てやすいですね。
ここでは、中級クラスのホテルに宿泊し、一般的な観光を楽しむ場合の費用目安をご紹介します。

旅行全体の費用概算

スペイン旅行10日間の総費用は、一人あたり約25万円〜40万円が目安となります。
この金額には、往復航空券、宿泊費、国内移動費、食費、観光費用、お土産代などが含まれています。
旅行時期や航空会社、ホテルのグレード、食事の内容によって変動するので、予算に合わせて調整するといいでしょう。

往復航空券：10万円〜15万円
宿泊費（9泊）：6万円〜12万円
国内移動費：3万円〜5万円
食費：3万円〜5万円
観光・入場料：2万円〜3万円
お土産・その他：1万円〜3万円

旅行費用を抑えたい場合は、オフシーズン（11月〜3月）の旅行がおすすめです。
航空券や宿泊費が安くなる傾向があり、観光地も混雑が少なくなりますよ。
また、ホステルや民泊を利用すれば、宿泊費をさらに抑えることができます。

交通費の内訳と節約方法

スペイン国内の移動には、高速鉄道AVE、国内線、バス、レンタカーなどの選択肢があります。
マドリード⇔バルセロナ間のAVEは約80〜120ユーロ、バルセロナ⇔セビリア間の国内線は約60〜100ユーロが目安です。
交通費を節約するには、事前予約割引を利用するのが効果的ですよ。
特にRenfe（スペイン国鉄）のウェブサイトでは、早期予約で最大70%オフになることもあります。

また、主要都市間を移動する場合は、スペインレイルパス（Renfe Spain Pass）の利用も検討してみましょう。
4日間から10日間の間で利用できるパスで、高速鉄道AVEを含む列車に乗り放題となります。
頻繁に列車移動をする場合はお得になることが多いですね。

マドリードやバルセロナなどの大都市では、観光客向けの交通パスが販売されています。
例えば「Madrid Tourist Travel Pass」や「Barcelona Card」を購入すると、公共交通機関が乗り放題になり、一部の観光施設の入場料割引も受けられますよ。
滞在日数に合わせてお得なパスを選びましょう。

宿泊費用の相場とおすすめ宿泊施設

スペインの宿泊費は都市や時期によって異なりますが、中級クラスのホテルで一泊6,000円〜12,000円程度が目安です。
マドリードやバルセロナでは、中心部のホテルは高めの価格設定になっていますが、公共交通機関が発達しているので、少し郊外のホテルを選ぶと費用を抑えられますよ。

おすすめの宿泊エリアとしては、マドリードならソル広場やグラン・ビア周辺、バルセロナならランブラス通りやエイシャンプラ地区、セビリアならサンタ・クルス地区が観光に便利です。
これらの地域は主要観光スポットへのアクセスが良く、レストランやショップも多いので滞在しやすいでしょう。

スペインでは「パラドール」と呼ばれる国営の高級ホテルがあります。
城や修道院、宮殿などの歴史的建造物を改装したホテルで、スペインならではの宿泊体験ができますよ。
通常のホテルより高額ですが、特別な思い出になること間違いなしです。

食費と現地でのグルメ体験

スペインでの食事は、カジュアルなタパスバーから高級レストランまで幅広い選択肢があります。
一般的な目安として、カフェでの朝食は5〜8ユーロ、ランチメニュー（メニュー・デル・ディア）は10〜15ユーロ、ディナーは一人20〜30ユーロ程度です。
特にランチタイムのメニュー・デル・ディアは、前菜・メイン・デザート・ドリンクがセットになっていてお得なので、積極的に利用するといいでしょう。

スペイン旅行で外せないグルメ体験としては、マドリードの「サン・ミゲル市場」でのタパス巡り、バルセロナの「ボケリア市場」での新鮮な食材探索、セビリアでのフラメンコショーと食事などがあります。
また、各地方の名物料理も忘れずに味わいたいものです。
マドリードのコシード・マドリレーニョ（煮込み料理）、バルセロナのパエリア、アンダルシア地方のガスパチョ（冷製スープ）など、地域ごとの特色ある料理を楽しんでくださいね。

スペインでは昼食後にシエスタ（昼寝の時間）があるため、多くのレストランが午後2時〜4時頃までオープンし、その後一旦閉店します。
夕食は早くても20時以降から提供されることが多いので、食事時間の計画には注意が必要ですよ。
日本人の食事時間感覚だと空腹になりがちなので、間食用のスナックを持ち歩くと安心です。

スペインでの移動手段

スペイン国内を効率よく移動するためには、適切な交通手段を選ぶことが重要です。
都市間の長距離移動から市内の観光まで、状況に応じた移動手段を利用しましょう。
ここでは、スペインでの主な交通手段とその特徴をご紹介します。

国内の主要な交通手段

高速鉄道AVE
スペインの高速鉄道AVE（アベ）は、最高時速300kmで主要都市間を結んでいます。
マドリード〜バルセロナ間は約2時間30分、マドリード〜セビリア間は約2時間30分で移動できるため、長距離移動に最適です。
座席は指定制で、予約が必要となります。
早期予約割引を利用すれば、かなりお得に利用できますよ。

国内線
バルセロナ〜セビリアなど、列車で移動すると時間がかかる区間では国内線の利用も検討しましょう。
イベリア航空やブエリング航空などが運航しており、フライト時間は1〜2時間程度です。
こちらも早期予約がお得ですが、空港までのアクセス時間やチェックイン時間も考慮する必要があります。

長距離バス
都市間を結ぶ長距離バスもあり、鉄道よりも安価に移動できることが多いです。
ALSA社が全国的なネットワークを持っており、主要都市間を結んでいます。
所要時間は列車より長くなりますが、予算を抑えたい方には良い選択肢となるでしょう。

高速鉄道AVE：速くて快適、主要都市間の移動に最適
国内線：遠距離移動に便利、時間の節約になる
長距離バス：経済的、地方都市へのアクセスに便利
レンタカー：自由度が高い、地方観光に最適

電車とバスでの効率的な移動

都市内の移動には、地下鉄やバスが便利です。
マドリードとバルセロナには充実した地下鉄網があり、観光スポットへのアクセスも良好です。
1日乗車券や観光客向けの交通パスを購入すると、経済的に移動できますよ。

マドリードの地下鉄は12路線あり、市内のほとんどの観光スポットをカバーしています。
10回券（Metrobús）を購入すると、1回あたりの料金が安くなるのでおすすめです。
バルセロナの地下鉄も同様に充実しており、T10と呼ばれる10回券が便利です。

セビリアやグラナダなどの中小都市では、市内バスが主な公共交通機関となります。
バスの路線図や時刻表は、観光案内所やホテルで入手できますよ。
また、セビリアにはトラムもあり、観光地を結んでいます。

スペインの大都市では、公共自転車シェアリングサービスも充実しています。
バルセロナの「Bicing」やマドリードの「BiciMAD」などがあり、短距離移動に便利です。
ただし、多くのサービスは地元住民向けのため、観光客が利用できるサービスかどうか確認が必要です。

スペイン旅行の準備と持ち物

スペイン旅行を快適に過ごすためには、事前の準備と適切な持ち物選びが重要です。
気候や現地の状況に合わせた準備をして、思い出に残る旅行にしましょう。

必要なビザとパスポートの準備

日本国籍の方がスペインに90日以内の観光目的で滞在する場合、ビザは不要です。
ただし、パスポートの残存有効期間がスペイン出国予定日から3ヶ月以上あることが条件となります。
また、スペインはシェンゲン協定加盟国なので、他のシェンゲン協定国での滞在日数と合わせて90日以内という制限があることも覚えておきましょう。

万が一に備えて、パスポートのコピーや写真を別に保管しておくと安心です。
また、クレジットカードやキャッシュカードの紛失に備えて、カード会社の連絡先情報も控えておくといいでしょう。

海外旅行保険への加入も忘れずに。
クレジットカードに付帯している保険だけでは補償が不十分な場合もあるので、必要に応じて追加の保険に加入することをおすすめします。
特に医療費は高額になる可能性があるため、十分な補償内容を確認しましょう。