初めてのスペイン旅行を計画している方にとって、「現金はどれくらい持っていけばいいの?」という疑問は切実なものですよね。
海外旅行では現金管理が重要なポイントになります。
特にスペインは地域によってカード事情が異なるため、適切な現金準備が旅の快適さを左右するんです。
この記事では、スペイン1週間の旅行に必要な現金の目安から、両替方法、予算計画まで徹底解説します。
スペイン旅行を控えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スペイン旅行1週間の現金目安
スペイン旅行では、すべての支払いをカードで済ませることはできません。
小さなお店やタクシー、チップなどは現金が必要になることが多いのです。
では、1週間のスペイン旅行では具体的にどれくらいの現金を持参すればよいのでしょうか。
現金の持参額の目安
スペイン1週間の旅行では、一般的に1人あたり300〜500ユーロ(約45,000〜75,000円)程度の現金があれば安心です。
これは日常的な支出(食事の一部、交通費、小さなお土産など)をカバーする金額になります。
もちろん、旅行スタイルによって必要額は変わってきますよ。
高級レストランでの食事が多い場合や、ショッピングを楽しみたい方はもう少し多めに準備しておくと良いでしょう。
- 予算重視の旅行者:約300ユーロ(約45,000円)
- 一般的な旅行者:約400ユーロ(約60,000円)
- 贅沢志向の旅行者:500ユーロ以上(約75,000円以上)
ただし、これはあくまで現金での支払いを想定した金額です。
宿泊費や高額な買い物、レストランでの食事などは基本的にクレジットカードで支払うことを前提としていますね。
全て現金で支払う場合は、上記の2〜3倍程度必要になることもあります。
現金とカードの使い分け方
スペインでは、大都市や観光地を中心にクレジットカードが広く普及しています。
ホテル、レストラン、デパート、観光施設などでは問題なく使用できるでしょう。
しかし、地方の小さな町や市場、タパスバーなどでは現金しか受け付けないこともあるんです。
効率的な使い分けとしては、以下のような方法がおすすめです。
カード支払い向き:ホテル代、レストランでの食事、ショッピングモールでの買い物、交通機関(長距離列車など)
現金支払い向き:市場での買い物、タクシー、チップ、カフェでの軽食、地元の小さなお店
また、スペインではVisaやMastercardが最も広く使われています。
American ExpressやDinersは受け付けていない店舗もあるため、主要なカードを1枚は持っておくと安心ですね。
複数のカードを持参することで、万が一の紛失や盗難に備えることもできます。
スペインでの現金両替方法
スペインでユーロを入手する方法はいくつかあります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の旅行スタイルに合った方法を選びましょう。
空港での両替
日本を出発する前に、ある程度のユーロを用意しておくと安心です。
成田空港や羽田空港の両替所で、最低限必要な金額(100〜200ユーロ程度)を両替しておくとよいでしょう。
ただし、空港の両替レートは一般的にあまり良くないことが多いんです。
必要最低限の金額にとどめておくのがおすすめですよ。
スペインの空港にも両替所はありますが、こちらも手数料が高めに設定されていることが多いです。
マドリード・バラハス空港やバルセロナ・エル・プラット空港などの主要空港では、到着ロビーに複数の両替所があります。
緊急時の選択肢として覚えておくと良いでしょう。
街中の両替所
スペインの主要観光都市には、「Cambio」(カンビオ)と書かれた両替所が数多くあります。
特にマドリードのソル広場周辺やバルセロナのランブラス通りなどの観光エリアには集中していますね。
街中の両替所は空港よりもレートが良いことが多いですが、場所によって差があります。
また、銀行でも外貨両替が可能ですが、営業時間が限られている(多くは平日の8:30〜14:00頃まで)点に注意が必要です。
観光客が多いエリアの銀行では英語が通じることもありますが、基本的にはスペイン語での対応となることが多いでしょう。
現地ATMでの引き出し
最も便利で一般的に良いレートが得られるのが、現地のATMでの現金引き出しです。
日本の銀行のキャッシュカードやクレジットカードを使って、スペイン現地のATMからユーロを引き出すことができます。
特に国際キャッシュカード(VISAやPlusのマークがあるもの)やクレジットカードのキャッシング機能を利用すると便利ですよ。
ATMを利用する際の注意点としては、以下のようなものがあります。
- 銀行のATMを利用する(独立型のATMは手数料が高い)
- 引き出し時に現地通貨(ユーロ)での引き出しを選択する
- ATM側が提示するレート計算サービスは断る
- 1回あたりの引き出し額を大きくして、手数料を節約する
- 人通りの多い安全な場所のATMを選ぶ
スペインの主要銀行としては、BBVA、Santander、CaixaBank、Sabadellなどがあります。
これらの銀行のATMは街中で見つけやすく、操作画面も英語表示に切り替えられることが多いんです。
ただし、引き出しには1回あたり2〜5ユーロ程度の手数料がかかることがあるため、頻繁に少額を引き出すよりも、まとまった金額を引き出す方が経済的でしょう。
スペイン旅行の予算計画
スペイン旅行の予算を立てる際には、主要な支出項目ごとに目安を把握しておくことが大切です。
1週間のスペイン旅行では、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
旅行スタイルによって大きく変わりますが、一般的な目安を見ていきましょう。
交通費
スペイン国内の移動手段としては、電車、バス、地下鉄、タクシーなどがあります。
都市間の移動には高速鉄道AVE(アベ)が便利ですが、料金は距離によって異なります。
例えば、マドリード〜バルセロナ間は約60〜120ユーロ(約9,000〜18,000円)程度ですね。
都市内の移動には地下鉄やバスが便利です。
マドリードやバルセロナの地下鉄は1回乗車で約2ユーロ(約300円)、10回券は約10〜12ユーロ(約1,500〜1,800円)程度になります。
観光客向けの1日乗車券や数日間有効のパスもあり、多く移動する予定がある場合はこれらを利用すると経済的ですよ。
【1週間の交通費目安(1人あたり)】
・都市間移動(AVEなど):100〜200ユーロ(約15,000〜30,000円)
・市内交通費:30〜50ユーロ(約4,500〜7,500円)
・タクシー利用:20〜40ユーロ(約3,000〜6,000円)
タクシーは基本料金が3〜4ユーロ(約450〜600円)からで、距離に応じて加算されます。
空港から市内へのタクシー移動は固定料金の場合が多く、マドリードでは約30ユーロ(約4,500円)程度です。
UberやCabifyなどの配車アプリも主要都市では利用可能ですが、地方都市では対応していないこともあるので注意が必要ですね。
宿泊費
スペインの宿泊施設は、高級ホテルからホステルまで幅広い選択肢があります。
シーズンや都市によって料金は大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 高級ホテル(4〜5つ星):1泊150〜300ユーロ(約22,500〜45,000円)〜
- 中級ホテル(3つ星):1泊80〜150ユーロ(約12,000〜22,500円)
- ビジネスホテル・B&B:1泊50〜100ユーロ(約7,500〜15,000円)
- ホステル(ドミトリー):1泊20〜40ユーロ(約3,000〜6,000円)
バルセロナやマドリードなどの主要都市は宿泊費が高めです。
特に観光シーズン(春と秋)やイベント期間中は料金が上昇することがあります。
一方、地方都市や観光客が少ないエリアでは比較的リーズナブルに宿泊できることも。
予算を抑えたい場合は、中心部から少し離れた場所の宿を選ぶのも一つの方法ですよ。
食事代
スペイン料理を楽しむことは旅の大きな楽しみの一つですね。
食事代の目安は以下のようになります。
【食事代の目安(1人あたり)】
・朝食(カフェ):3〜5ユーロ(約450〜750円)
・ランチ(メニューデルディア):10〜15ユーロ(約1,500〜2,250円)
・ディナー(レストラン):20〜40ユーロ(約3,000〜6,000円)
・タパス1皿:3〜6ユーロ(約450〜900円)
・カフェでの飲み物:1.5〜3ユーロ(約225〜450円)
スペインでは「Menú del Día」(メニューデルディア=日替わりランチ)が非常にお得です。
平日のランチタイムに提供されることが多く、前菜・メイン・デザート・ドリンクがセットで10〜15ユーロ程度で楽しめます。
地元の人々も利用する庶民的なレストランでこのメニューを選べば、美味しいスペイン料理をリーズナブルに味わえますよ。
また、バルやタパスバーでは小皿料理(タパス)を数種類シェアして食べるのが一般的です。
ドリンクを注文すると無料でタパスがついてくるお店もあります(特にグラナダやレオンなどの都市)。
食事代を節約したい場合は、スーパーマーケットで食材を購入して簡単な食事を自分で用意するのも良い方法ですね。
観光費用
スペインには数多くの観光スポットがあり、多くの施設では入場料がかかります。
主要な観光スポットの入場料は以下のような目安です。
- サグラダ・ファミリア(バルセロナ):約26〜38ユーロ(約3,900〜5,700円)
- プラド美術館(マドリード):約15ユーロ(約2,250円)
- アルハンブラ宮殿(グラナダ):約14〜18ユーロ(約2,100〜2,700円)
- グエル公園(バルセロナ):約10ユーロ(約1,500円)
- フラメンコショー:約20〜50ユーロ(約3,000〜7,500円)
観光費用を抑えるコツとしては、事前にオンラインで予約することで割引が適用されることがあります。
また、多くの美術館や観光施設では、特定の曜日や時間帯に無料開放している場合もあるんです。
例えば、プラド美術館は月〜土の18:00〜20:00、日曜日と祝日は17:00〜19:00に無料で入場できます(ただし混雑します)。
1週間のスペイン旅行では、観光スポットの入場料として1人あたり100〜200ユーロ(約15,000〜30,000円)程度を見込んでおくと良いでしょう。
もちろん、訪問する観光地の数や種類によって大きく変わりますので、事前に行きたい場所をリストアップして予算を立てることをおすすめします。
スペインでの支払い事情と安全対策
スペインでの支払いや現金管理には、いくつかの注意点があります。
安全に旅行を楽しむためのポイントを見ていきましょう。
クレジットカードの利用
スペインでは、VisaやMastercardが最も広く受け入れられています。
American ExpressやDinersは高級店や観光地では使えることが多いですが、小さなお店では対応していないことも多いんです。
クレジットカードを利用する際の注意点は以下の通りです。
- 利用前に「クレジットカードは使えますか?」(”¿Se puede pagar con tarjeta?”)と確認する
- 小額決済に最低金額を設定している店舗もある
- ICチップ付きカードが一般的(磁気ストライプのみのカードは使えない場合も)
- 支払い時はPINコードの入力が求められることが多い
- カード情報の盗難防止のため、カードが視界から離れないよう注意する
また、旅行前にはクレジットカード会社に海外利用の予定を伝えておくと安心です。
突然の海外利用で不正利用と判断され、カードが止められてしまうケースもありますからね。
さらに、複数のカードを持参しておくと、一枚が使えなくなった場合のバックアップになります。
現金使用時の注意点
スペインで現金を使用する際には、以下の点に注意しましょう。
・大きな紙幣(100ユーロ、200ユーロ、500ユーロ)は小さなお店では使えないことが多い
・少額の買い物には小銭や小額紙幣(5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ)を用意しておく
・タクシーでは運転手に十分なお釣りがない場合があるので注意
・チップは基本的に義務ではないが、良いサービスには5〜10%程度が目安
・現金は一か所にまとめず、分散して持ち歩く
また、スペインではレストランやカフェでの支払い方法に日本とは異なる習慣があります。
テーブルでの会計を希望する場合は「La cuenta, por favor(ラ・クエンタ・ポル・ファボール)」と言って伝えましょう。
多くの場合、店員さんがテーブルまで会計を持ってきてくれますよ。
スリや盗難対策
スペインは基本的に安全な国ですが、特に観光客が多い地域ではスリや置き引きなどの軽犯罪に注意が必要です。
バルセロナのランブラス通りやマドリードのソル広場など、観光客が集まる場所では特に警戒しましょう。
以下のような対策を心がけることが大切です。
- バッグは常に体の前で持ち、ファスナーを閉めておく
- リュックサックを背負う場合は、貴重品は前ポケットには入れない
- パスポートのコピーを別に持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに
- 多額の現金を一度に持ち歩かない
- 人混みや公共交通機関では特に注意を払う
- 見知らぬ人から突然話しかけられたり、体に触れられたりした場合は警戒する
特に注意したいのが「おとり作戦」です。
例えば、一人が話しかけたり地図を見せたりして気をそらしている間に、共犯者が荷物をすりとるといった手口があります。
また、レストランで椅子の背もたれにバッグをかけたままにすると、背後から盗まれることもあるんです。
テーブルの上や足元に置くか、バッグを椅子の脚に通すなどの対策をとりましょう。
スリや盗難に遭った場合は、最寄りの警察署(Policía)で被害届(denuncia)を提出しましょう。
保険請求や紛
スリや盗難に遭った場合は、最寄りの警察署(Policía)で被害届(denuncia)を提出しましょう。
保険請求や紛失したカードの再発行には、この被害届が必要になることがほとんどです。
観光地には「Tourist Police」(観光警察)があることも多く、英語対応が可能な場合もありますよ。
また、スペインの緊急電話番号は「112」です。
警察への直接連絡は「091」になります。
これらの番号は携帯電話に登録しておくと、いざという時に役立つでしょう。
まとめ
スペイン1週間の旅行における現金事情について詳しく見てきました。
ポイントをまとめると以下のようになります。
- スペイン1週間の旅行では、1人あたり300〜500ユーロ(約45,000〜75,000円)の現金があれば安心
- 両替は日本で少額を用意し、現地ではATMの利用が最もお得
- クレジットカードと現金を上手に使い分けることが重要(VisaやMastercardが便利)
- 1週間の予算目安(1人):宿泊費350〜700ユーロ、食事代200〜350ユーロ、交通費150〜300ユーロ、観光費用100〜200ユーロ
- スリや盗難対策として、貴重品の分散管理や人混みでの警戒が必要
スペインは豊かな歴史と文化、美味しい料理、陽気な人々に出会える素晴らしい国です。
適切な現金管理と支払い計画を立てることで、旅行中の不安を減らし、スペインの魅力を思う存分楽しむことができるでしょう。
事前の準備をしっかりと行い、現地の支払い習慣を理解することで、より快適なスペイン旅行が実現します。
この記事が、あなたのスペイン旅行の計画に役立てば幸いです。
¡Buen viaje!(良い旅を!)
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